店   名 珈琲 美美 (びみ)
住   所 福岡県福岡市中央区赤坂2-6-27
電   話 (092)713−6024
営業時間

1100 1930 (LO19:00)
     (月曜日定休日)

言わずと知れた九州の名店‘珈琲 美美’。あくまでも「一杯の珈琲」から世界を観るという立場を貫き、ネル・ドリップの澄んだ珠玉の珈琲にこだわり多くの珈琲通が足を運びました。


2009年5月、31年間店を構えた天神今泉を離れ赤坂、護国神社向かいへと移転されました。

白と木を基調としたおしゃれな外観から中を覗くとガラス越しに焙煎機が見えます。店内に入ると香ばしい珈琲の香りが優しく出迎えてくれます。1階では外から見えた焙煎室があり豆の販売を行っています。2階にあがると白を基調とした壁、ガラス窓を多く利用し開放感溢れる内装になっており、窓から眼にする木々は穏やかな気持ちにさせてくれます。

木造りのカウンターやテーブルは力強さと柔らかさを兼ね備えています。カウンター5席、テーブル4台(12席)

オーナーの森光宗男氏は、幼少時代にハワイ・オアフ島に移民した叔母から送られて来るクリスマスプレゼントにワクワクしたと言います。その中には、アラビア人がコーヒーカップを持ったヒルズの赤い缶かMJBの缶がいつも入っており、当時の森光少年には、異国の香りと文化に大きな衝撃を受けたといいます。その後、この叔母の下に居候するチャンスが訪れた森光青年は、そこで観た日系移民の生活にさらに大きなショックを受け、帰国後の1972年から5年間、名店‘吉祥寺も’に入店し、標氏の指導を受けられました。


1977年の12月に現在の福岡市に‘珈琲美美’を開業しますが、アメリカン・コーヒー全盛時代の福岡では、深煎りのコーヒーはなかなか受け入れられず、開業当時はお客の来ない日が続いたそうです。しかし、シャブシャブのコーヒーだけは絶対に提供すまい・・・と、舌に記憶している感動したコーヒーの香味を目標に、信念を持って営業しておりました。当時、個性を貫く頑固さに興味を持って応援してくれたお客さんに助けられ、現在まで来られたとオーナーは言います。その後、清澄で、濁りのない微妙微細な‘美美’のコーヒー、福岡で支持されはじめるのにそれほど多くの時間はかかりませんでした。また、「モカだけに、あのスパイシーな香りがなぜあるのか?」という疑問からのスタートが毎年のようにイエメン、エチオピアに足を運ばせ、2009年の1月もエチオピアを訪問されました。今でもイエメンの急な山岳地帯に植えられたコーヒーの木を見た時に神秘の植物であると感じるそうです。祖先が大切に残してくれた恵みのコーヒーは、歴史という時間を経ても変わることなく受け継がれ、今の姿を保っています。

ネル・ドリップ法の先導者でもあった標氏の偉業を尊ぶ森光氏や門下生は、更なるネル・ドリップの普及に努められています。珈琲美美では、ネル・ドリップの他、故標氏の珈琲への意思を受け継ぎ ‘吉祥寺もか’で使用されていた焙煎機、35年以上前から活躍しているdittingコーヒーグラインダーを使用しています。

大切に育てられ、大切に受け継がれたモカコーヒーに敬意の気持ちを持って接するオーナーの丁寧にネルドリップされた琥珀色の珈琲は、甘くスパイシーな香りで優しい甘さがあり、ほろ苦く力強い余韻は活力を生みます。
珈琲はモカに始まりモカに還る。これは長きに渡りモカの香り(パヒューム)を愛する森光氏の思いです。

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